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「継げば安泰」ではなかった
二代目・三代目税理士が語る承継の現実

会計事務所の承継に悩む二代目、三代目らが自らの経験や不安を持ち寄る「二代目・三代目アトツギ税理士の会@東京」が、都内で初めて開かれた。ここでいう「アトツギ税理士」とは、親や祖父母が創業・経営する会計事務所を継ぐ立場にある後継者を指す。一般の独立開業とは異なり、家族・職員・顧問先が複雑に絡み合う環境の中で経営を担うことになる点が特徴だ。その悩みは外から見えにくく、同業者にも相談しづらい。発起人は笹島良太、西村真衣、矢﨑誠一の3税理士。「継ぐ・継がない」という選択の難しさを、同じ立場の税理士同士で共有しようと企画され、参加者はSNSでの呼び掛けを通じて集まった。

会のテーマは「継ぐ・継がない選択のその先」。第一部では、西村税理士事務所(大阪・大阪市)の西村氏が「家業を継ぐということ」と題して事例を発表。第二部では、後継の立場をあえて退いた税理士や、承継が思うように進まなかった税理士の経験も紹介され、親族内承継の難しさと向き合い方について率直な意見が交わされた。

「実務の壁」に直面するアトツギたち

西村氏の発表は、アトツギ税理士が直面する現実を映し出す内容だった。家業承継は、事務所の看板や顧問先をそのまま引き継げば済む話ではない。先代が築いた信頼や仕事の進め方を背負いながら、自分なりの経営もつくっていかなければならない。

専業主婦を7年経験した後に10年かけて税理士資格を取得。祖父が創業し、父が守ってきた大阪・船場の事務所で実務を積んだ。しかし、決裁権のない勤務環境、クラウド会計導入が進まない実態、未回収金の放置…。「女性の起業支援に専念したい。そのためには自分が代表として実績を積む必要があ…

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