
日本的M&A推進財団が認定する「第三者承継士」が全国に広がる。代表理事の白川正芳氏は、関与先と信頼関係を築く会計事務所こそ中小M&Aの担い手と説き、1万人体制の構想を掲げる。
■「第三者承継士」が100名超え
一般財団法人日本的M&A推進財団(福岡・中央区、代表理事=白川正芳氏・写真)が認定する「第三者承継士」が、全国で着実に育っている。2026年4月1日現在、北海道から九州まで約120名が登録している。中小零細企業の承継を会計事務所を中心としたネットワークが支える――白川氏の信念が、業界に共鳴を呼びつつある。白川氏は(株)楠本浩総合会計事務所の代表として、自ら数多くのM&A案件に携わってきた。そこで直面したのが、大手M&A仲介業者の報酬体系と中小零細企業の現実とのミスマッチである。経済産業省や中小企業庁が問題視してきた強引な勧誘や法外な手数料。白川氏はその弊害を現場で見続けてきた。「M&Aは金儲けではない」。原点はそこにある。財団の基本姿勢は明快だ。売り手と買い手の双方から手数料を取る仲介は構造上の利益相反を抱えるとし、片方に立つファイナンシャルアドバイザー(FA)として伴走すべきとの立場をとる。担い手は関与先の財務や経営を熟知する会計事務所こそふさわしい――。白川氏が全国で多数の案件を経験するなかでたどり着いた結論である。2014年の財団設立以来、第三者承継士養成講座を通じて理念を共有する仲間を増やしてきた。
■国の資格制度にも期待
国もまた動きを加速させている。中小企業庁は「中小M&Aガイドライン」を2023年9月、2024年8月と立て続けに改訂し、手数料の透明化や不適切な買い手…
第111号の目次
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金融機関の経理代行受託が動き出す!
金融庁の「地域金融力強化プラン」に「金融機関の経理業務の受託」が明記された。銀行が中小企業の帳簿を握る時代が到来するのか。すでに関与先を巻き込む混乱も各地で散見され始めた。すべての税理士が真剣に向き合…
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完全自動化めざす「AI決算ロボット」
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マネーフォワード AIに業務を任せる新戦略
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日本ICS Webサービス型の新しい「共有業務空間」
日本ICS(株)(大阪・大阪市、代表取締役社長=西林心路氏)が会計事務所向けリモートアクセス基盤「ICSデジタルワークプレイス」(以下、「デジワーク」)を発表した。クラウド一辺倒の潮流に対し、現場の要…
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NTTデータ 融資交渉支える新ツール「財務のみかた」サービス開始
(株)NTTデータ(東京・江東区、代表取締役社長=鈴木正範氏)が6月、税理士事務所向け財務コンサル支援サービス「財務のみかた™」の提供を始めた。電子申告ファイル4期分を登録するだけで、銀行交渉に使える…
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TKCがAI戦略を発表
(株)TKC(栃木・宇都宮市、代表取締役社長=飯塚真規氏)は、AIエージェント「OMSエージェント」「FXエージェント」の提供を発表した。TKC会員向け業務管理システム「OMSクラウド」、関与先中小企…
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災害時の資金供給を迅速化
TKC全国会と(株)TKC、日本政策金融公庫は、危機事象発生時の業務連携に関する覚書を締結した。被災企業への資金繰り支援を加速し、復旧・復興に貢献できる体制を仕組み化した意義は大きい。自然災害が発生し…
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「なでしこM&A」発足
会計事務所の女性職員に特化したM&Aコミュニティ「なでしこM&A」が誕生した。女性が持つ傾聴力・共感力・課題抽出力を、税務会計の枠を超えた付加価値業務に活かすことを目的としたM&Aコミ…
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レディング×ランナーズ 税理士が支援の調整役に
税理士法人レディング(東京・千代田区、代表税理士=木下勇人氏)とランナーズ(株)(東京・文京区、代表取締役=関根壮至氏)がタッグを組み、「MASパートナー制度(仮称)」の説明会を開催した。「経営の承継…
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海外で鍛えた技術を逆輸入
AI自動記帳サービス「tofu(トーフ)」が、今年7月、日本市場へ本格参入する。開発・提供元は(株)Tofu(東京・渋谷区、代表取締役=サマン・ヘーラト氏)。同サービスは既に世界50カ国、250超の会…
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古田圡会計グループ 会計事務所向け教育サービスを刷新
古田圡会計グループの(株)古田圡経営(東京・江戸川区、代表取締役社長=鈴木知朗氏)は、会計事務所向けオンラインスクール「会計事務所経営支援塾」をリニューアルした。2026年4月にWebサイトを刷新し、…
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経営助言に活かす生成AI講座 -(5)
(株)アールイー経営 代表取締役 嶋田 利広確かにAIを使えば、SWOT分析をしても「それらしい回答」が出てきます。しかし、そこには注意が必要です。それは前号でも述べた通り「固有情報をとことん細かく伝…
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若き税理士の独り言 5
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