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TKCがAI戦略を発表
守秘義務を技術で守る設計思想

(株)TKC(栃木・宇都宮市、代表取締役社長=飯塚真規氏)は、AIエージェント「OMSエージェント」「FXエージェント」の提供を発表した。TKC会員向け業務管理システム「OMSクラウド」、関与先中小企業向けクラウド会計システム「FXクラウドシリーズ」に組み込んで展開する。クラウド会計分野でAI活用が加速するなか、税理士業界の中核を担うTKCのAI戦略は、その設計思想が明確であり、今後の業界のAI活用の方向性に大きな影響を与えることが予想される。

両エージェントの特徴は三点。第一に「GovernancebyDesign」。データ保護のしくみを製品設計そのものに組み込み、関与先データが外部に流出する経路を構造的に排除した。第二に「Plat-form-NativeAI」。独立サービスではなく、既存システム内部で動作する設計を採用。第三に「HumanintheLoop」。AIは論点整理や一次処理に役割を絞り、最終判断は必ず税理士等が担う。

特筆すべきは、ChatGPT等の外部AIから自社システム内データに直接接続するMCPサーバーを提供しない方針だ。税理士法の守秘義務、個人情報保護法の遵守に正面から応える設計判断であり、「閉じている」のではなく専門家向けの安全装置と位置づける。

2026年7月にプロトタイプを公開し、同年9月末から本格提供を開始する。

AI活用で先行するマネーフォワードやfreeeとの設計思想の違いは、今後本格化するAI活用の大きな論点として議論されるに違いない。

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