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第111号 2026.6.1

若き税理士の独り言 5
もっと勉強しませんか

税理士豊田章成氏

税理士法人が巨大化し規模を競う時代に、個人事務所として生きる道を選択する若き税理士は、顧客、サービス、業界、それから未来をどう見ているのだろう。


税理士業界は、税理士法で守られているため、顧問契約が安定的に舞い込んでくる、ある意味とても恵まれた業界だと思います。だからこそ、新しい知識をつけなくても良いという錯覚を起こしやすい。私はここに強い危機感を持っています。決して、業界の諸先輩方に「もっと勉強してください」と上から言いたいわけじゃないです…ただ現実問題として、AIの普及により先の5年10年を考えると、学び続けないと資格の価値だけでは厳しい世の中になっていくと私は恐怖を感じています。

医療業界だってIT業界だって、毎日のように研究され知識をアップデートしているじゃないですか。それなのに税理士は、年に一度の税制改正を追うことを「勉強」と呼んでしまっている。これでは経営者から「この先生の価値って何だろう」と思われても仕方ないですよね。経営者は日々、激しい経済環境の変化と戦いながら適切なアドバイザー・専門家を必要としています。隣に立つパートナーが税金の話しかできないなら、ただの事務屋・代書屋と見限られてしまう。AIが台頭するこれからの時代、税務の知識量だけで戦おうとすれば、すぐにAIに正確さで負けて淘汰される。これは確定的で、構造的にそうなっていくと私は想定しています。

だから私は、業界の外を意識的に見るようにしているんですよ。興味のある業界の方には積極的にインタビューしにも行きますし、海外にも定期的に行きます。直近ではアメリカ、カナダ、ドバイ、シンガポール。せっかく行く…

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