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業務ソフトの工場見学 最終回
藤原尚紀 株式会社ジョブカン会計取締役CTO

Windowsアプリからクラウドへのシフトが進む。過去を振り返れば、会計事務所の商売道具である会計・税務ソフトが、いわゆる専用機やDOSからWindowsへ移行するころの苦労を思い出す。その裏にある開発者の苦労を知ることでクラウドシステムの見え方も変わるかも知れない。業務ソフト一筋のエンジニアに業務ソフトの工場見学の案内係をお願いした。


これまで本コラムでは、MS-DOSからWindows、そしてクラウドへの変遷をエンジニアの視点でお話してきました。最終回となる今回は、AIがもたらす会計ソフトの今後について少し触れておきます。

現在、ソフトウェア業界の主戦場は従来の「AIチャット」から、自律的に業務を遂行する「AIエージェントによるワークフロー」へと移行しています。ハードウェア面でも、NPU(AI専用プロセッサ)を標準搭載した「Copilot+PC」が一般市場に登場し、AI処理をローカルで行う環境が整いつつあります。今後、会計ソフトはAIによってどのように変化していくのでしょうか。現在進行形で進んでいる、対照的な2つの事例を紹介します。

1つ目は、AgenticUI(パッケージ化戦略)。独自のAIエージェントをソフトに内蔵し、ユーザーが「操作」するのではなく、AIに「指示・承認」するだけで会計処理を完結させるモデルです。AIリテラシーを問わず利用できるため、中小企業や一般ユーザーが対象となります。

2つ目は、AgentHub(プラットフォーム化戦略)。MCP(ModelContextProtocol)サーバーを公開し、あらゆる外部AIエージェントからのアクセスを可能にするモデルです。間…

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