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第108号 2025.12.1

若き税理士の 独り言(2) -税理士だって一歩踏み出した方がいいはず
税理士 豊田 章成 氏

 税理士法人が巨大化し規模を競う時代に、個人事務所として生きる道を選択する税理士も多い。税理士の高齢化が進む中、個人のスキルで戦う若手税理士たちは、顧客、サービス、業界、それから未来をどう見ているのだろう。


 税理士の仕事って私はWin-Winではないと心から思っています。どうしてか?と、よく聞かれるのですが、税理士って「報酬をいただいて、納付書を渡している」じゃないですか。確かに専門的な知識と時間を使って申告書を作っているものの、そこの価値が高いとは思えず、顧問先から見ればCASHOUT×2です。顧問先の経営会議などで「この中で、私だけがWin-Winじゃありません。だから、皆さんがWinになるように何かを考え続けないといけない」と話しています。税務に関わる部分は、税理士の仕事として重要ですが、それだけが仕事だと思いたくないですね。

 税理士のポジションは特有なところがあって、社員が伝えても社長には届かないことが、税理士が言えば届いたりします。だからこそ、このポジションをまわりのために有意義に使いたい。私は、IT会社などシステム系の会社や、不動産系の会社とのお付き合いが多く、自分のネットワークを活かして異業種間での出会いを意識的に作っています。明確な目的がなくても、フィーリングで紹介したいというイメージが湧いた場合には引き合わせ、その後、私のいないところでもビジネスが進んでいることがよくあります。これも税理士特有のポジションを活用した一例です。根底に税理士はWin-Winじゃないという気持ちがあるからこそ、ただの税理士としてではなく、私という一個人と話をしていると思われたいですね…

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