税理士・会計事務所業界の“知る”を支える、情報プラットフォーム

ニュースやお役立ち情報を随時更新!最新のトレンドなら「税界タイムス」

第108号 2025.12.1

はぐくみ企業年金-「人材定着」に実証データ 税理士の導入支援が広がる

 中小企業の人材不足が深刻化する中、企業年金が従業員の定着やエンゲージメント向上に寄与する可能性が高いことが、「はぐくみ企業年金」のユーザー企業を対象とした調査で明らかとなった。税理士にとっては、このデータが顧問先に提案するうえでの根拠となり、導入提案の強い後押し材料となりそうだ。

 同制度の導入・設計支援を行う(株)ベター・プレイス(東京・新宿区、代表取締役社長=森本新士氏)は、福利厚生戦略の研究者である西久保浩二氏(山梨大学名誉教授)と共同で、2,744人を対象に「はぐくみ企業年金」に関する効果実証研究を実施。その結果、加入者は非加入者に比べ、勤勉性や貢献意欲、活力・熱意・没頭といったエンゲージメント項目で、統計的に有意に高いことが確認された。

 注目すべきは、従業員の自助努力が基本の制度でありながら定着性が強まる可能性が認められた点だ。従業員が自ら将来に備える仕組みを提供するだけで、従業員態度が向上することが分かり、経営者へ「導入しやすい制度」であることが伝えやすくなる。

 また、加入者は今の生活よりも老後への不安が強い方が多い傾向にあり、特に老後不安を抱える割合が多い非正規雇用者でも利用できることから、離職率の高い介護・福祉業界でも導入メリットが示せる。西久保氏は「『はぐくみ企業年金』の導入が、従業員のエンゲージメント向上に貢献する可能性が高いことが、データとして明確に示されました」と語る。

 「はぐくみ企業年金」は2025年9月末時点で加入者数10万人超、導入企業4,000社。直近1年間の新規導入は昨年比156%増となった。普及拡大を進める同社は、税理士との連携を強化する代理…

この記事の続きを閲覧するには、
ご登録 [無料] が必要です。

第108号の目次