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AIが会計ソフトを操作する時代へ
避けたいAI格差 業務効率の差が広がる可能性も

海外ではGAFAMを中心に巨額のAI投資が続き、日本の会計業界にもその波が急速に押し寄せている。多くの事務所が生成AIの検討・導入段階にある一方、さらにその先の技術として「AIエージェント」や「MCP」といった仕組みが登場し始めた。これらは会計ソフトの使い方そのものを変える可能性があり、事務所ごとの業務効率に大きな差が生まれる懸念がある。

MCPって何?

 会計事務所にとって会計ソフトはまさに商売道具。誰もが一つはUIや操作性に慣れ親しんだ会計ソフトを持っている。いわば寿司職人の包丁だ。ところがAIエージェントの流れがこれまでの常識を変えようとしている。AIエージェントとは、目標を与えると自律的にツールを操作してタスクを完遂する作業自動型のAIシステムである。その中でも注目すべき技術が、「MCP」だ。

 今年10月、「マネーフォワードクラウド会計」に関するニュースリリースが流れた。それは「AIエージェントと連携可能な『MCPサーバー』β版の提供開始」というものだ。MCP(Model C ontextProtocol)とは、生成AIのClaude(クロード)の開発元Anthropic(アンソロピック)社が提唱する標準規格で、AIがさまざまなサービスやツールに統一的な方法でアクセスできるようにするものだ。例えるなら「AIのためのUSB Type-C」のようなもの(図参照)。

説明が長くなったが、これから何が起きようとしているのだろうか?

 例えば、AIエージェント(例:GeminiCLI)に、PDFの請求書を「仕訳して」と日本語で指示を出せば、マネーフォワードクラウド会計を操作することなく仕…

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