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経営助言に生かす生成AI講座 -(2) 生成AI活用に消極的な職員の本音と対策
(株)アールイー経営 代表取締役 嶋田 利広

 

 毎月複数の会計事務所の監査担当者に「生成AIを使った経営支援スキルアップ」を提供しています。使用するツールは経営支援専用内蔵プロンプト型生成AI「経営ナビAI」です。このツールを使って、少しでも経営支援をより楽に、より効果的に展開しようと取り組んでいます。先日、ある会計事務所では、所長の思いとは裏腹に「生成AIがあってもなかなか使わない監査担当者の本音」が聞き出せました。この本音の部分を少しでも解消しない限り、「生成AIを使った経営支援が普及しない」のです。ではどういう本音だったか?

1.そもそも経営支援に疑問を抱く職員

「経営支援をしなくても、通常の業務はちゃんとしているし、クレームもありません。経営支援をすると負担がかかるし、それをしても評価もされないし、給与も上がりませんよね」

「経営計画などの経営支援がうまくいかなかったら、クレームが来ます。通常の業務以外でそれは避けたいです」

「今でも目いっぱい忙しいのに、能力が必要で、リスクのある経営支援は時間的に無理です」

 これが本音でした。想像していたとおりです。

 そこで、「でも、顧問先社長からは感謝されたくない?貴方が担当でよかったと言われたくない?」と質問を振ると、「それは欲しいです」と言います。しかし、「こういう経営支援をしないと事務所の売上が上がらず、給与も上がらない時代がくるかも?」というと、「給与が下がったら、ここでは働けないです」と転職も視野に入れている雰囲気です。これが若い監査担当者の平均的な回答かも知れません。所長が危機感をもって、「経営支援こそ、事務所存亡のカギ」だと声高らかに言っても「そんな経営支援なんてしなく…

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