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会計事務所M&A 「買い手の視点」‐(上)
NA税理士法人 代表社員 荒井 正巳 氏

 税理士の高齢化と後継者不足により会計事務所のM&Aは増加傾向に ある。しかし、そのプロセスは必ずしも順風満帆とはいかない。顧客と職員を引き継ぐ側の税理士法人にも苦労が多いのが実情のようだ。事情に詳しいNA税理士法人(東京・豊島区)代表社員の荒井正巳氏に話しを聞いてみた。 

 弊社は今年、職員が100名を超えました。やっとここまで来たかぁという感じです。2014年に当時10人程度の個人事務所でしたが、同規模の事務所をM&Aしたことから、規模の拡大が始まったことになります。当時は、まだM&Aによる事務所拡大を明確に意識していたわけではなく、「なるほど、そういう方法もあるのか。やってみようか」という感じでした。現在、110名です。昔なら大事務所ということになりますが、東京にはもっと大きな税理士法人が多数あって、やはり危機感を常に持っています。もちろん、小規模な事務所でも自信を持って経営している先生もたくさんいらっしゃいます。きっと、わたしが心配症なのですかね?

 これまでに実に23件の事務所とM&A契約をしました。ただ、その多くが先生と職員一人だけというような小さな事務所が過半数です。10名以上の事務所は、仲介会社さんも最大手の税理士法人に紹介され、なかなか弊社にはご紹介いただけないのです。まあ、仕方ないかなぁと思っています。そこで、弊社ではどんな状態の事務所様でも受け入れるという方針でやってきました。先生がご病気だったり、職員が退職してしまったり、大変な状況でも弊社は極力条件を付けず要望を受け入れてきました。仲介会社さんの間では、「困ったらNAに紹介しろ」みたいな感じになっているので…

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