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伊藤会計事務所 クラウド会計移行で残業激減「やり抜いた地道な作業は他の事務所にも再現性あり」

「不夜城」と呼ばれた福岡の会計事務所が、クラウド会計への完全移行により繁忙期の残業時間を平均90時間から9時間へと劇的に削減した。特別なスキルではなく、地道な積み重ねが生んだ伊藤会計事務所の成果に注目が集まっている。

67%の月次が2時間以内で完了

昨年末、全国7都市で開催されたマネーフォワード主催セミナー「月次決算を1時間に短縮したノウハウ大公開」を取材した。講師陣は、最近、業界でも認知度が高まっている伊藤会計事務所(福岡・福岡市、所長税理士=伊藤桜子氏)のメンバーだ。その内容は数年間に渡り実践した現場の事実が丁寧に説明されていた。クラウド会計を中心に業務を改革することにより、業務を劇的に効率化し、さらに顧問先へのサービス品質も高めることに成功した事例は、長年、業務効率化に苦戦している業界にとって一つの大きな指針になるのではないか。

もちろん、すべての顧問先の月次処理が1時間で完了できるはずはないが、全顧問先の40%が1時間以内、85%が3時間以内だ。かつて繁忙期の平均残業時間が90時間、平常時でも60時間を超え、専門学校生の間で「伊藤会計は残業が多い」と有名だった同事務所。2025年現在、残業時間は平均9時間にまで減少し、社員数も10名から40名へと成長を遂げた。何がきっかけとなり、何故成功したのだろうか。

退職者続出に本気で「これではいけない。変えよう」

伊藤氏はこの劇的な業務改善について「特別なことは何もしていない。地道に継続しただけ」と語る。しかし、そこには2つの疑問が浮かぶ。セミナーで説明された業務改善の取り組み、特に工数管理の徹底や業務の標準化などはどの事務所でもすぐにでき…

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