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業務ソフトの工場見学 第3回
株式会社ジョブカン会計取締役CTO 藤原 尚紀

Windowsアプリからクラウドへのシフトが進む。過去を振り返れば、会計事務所の商売道具である会計・税務ソフトが、いわゆる専用機やDOSからWindowsへ移行するころの苦労を思い出す。その裏にある開発者の苦労を知ることでクラウドシステムの見え方も変わるかも知れない。業務ソフト一筋のあるエンジニアに業務ソフトの工場見学の案内係をお願いした。


このコラムでは、これまで2回に渡って開発プラットフォームの変遷(MS-DOS→Windows →Web)に伴うプログラミングパラダイムのシフトについてお話しました。今回は、この「ソフトウェア工場」で作る中身(モノ)について触れてみたいと思います。

私たちが作るソフトウェアは、まずは「どのようなものを作るか」というコンセプトを決めることから始めます。これを元に、ユーザー仕様を設計し、コーディングして最終的にプログラムとして世にリリースします。ここ数年の間に、このコンセプトを決定する際に前提となる考え方に大きな地殻変動が起こっています。この変動は昨今の生成AI の広がりにより、さらに加速している状況です。その地殻変動とは、一言で言うと「高速入力から自動化へ」という会計ソフトのコンセプトのパラダイムシフトです。

これまで弊社の製品は、いかに快適に帳簿入力できるか、いかに記帳代行スタッフの目にもとまらぬキータッチに追いつけるよう「高速化」できるか、これら使い勝手の良さをコンセプトに製品を開発してきました。また、これらを実現することこそがエンジニアの腕の見せ所でもありました。ある意味、使えば使うほど大工職人の手になじむカンナのようなツール(道具)になること…

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