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動き出したクラウド徹底活用
「手入力禁止」と標準化が切り開く業務効率化

 2000年前後から活発化した自計化の流れも、近年は自計化率が頭打ち状態。未だに主流は記帳代行だ。また、所長・職員の高齢化が進み、顧問報酬の増額も厳しい時代。必然的に職員処遇の改善はスローペースで、人材採用も懸念される状況となっている。そのなかでクラウド会計を徹底活用することにより、この業界の長年の課題である業務効率化を飛躍的に進める事務所がいよいよ登場してきた。

Windows慣れに10年、クラウド評価にも10年

 今やクラウド会計を牽引するフリー(株)と(株)マネーフォワードだが、新規参入から既に13年が経過している。当初は年齢の若い税理士・公認会計士から使い始め、次第に情報感度の高い税理士法人なども使い始めた。しかし、基幹ソフトとして使いこなしているのは、まだ若手中心であり、背景にはクラウドを使いたいという若手起業家などのニーズに対応する必要性があった。つまり、導入の主な目的は、顧客獲得にあったと言える。一方で、クラウド化の流れに乗らず、二の足を踏んで来たのは紛れもなく会計事務所だった。

 過去30年以上の税理士業界の会計システムを振り返れば、業界全体としてWindows版に慣れるには10年近く必要だった。Windows95ブームをきっかけに2000年代に弥生会計などのWindows版が普及したが、マウス操作などの拒否反応は長く続いた。同様の視点、つまり専門家が従来との比較で使い易いかどうかを物差しとしてクラウド会計が評価されていたのがこの10年だった。「画面表示が遅い」「操作がわかりにくい」などベテラン職員になるほど拒否反応が強い傾向がある。しかし、今、新たなステージが始まっ…

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