生成AIの登場により、MAS業務に苦手意識を持っていた職員でも、ベテランでなくても、コミュケーションが多少苦手でも、顧問先に貢献できる時代がきた。会計事務所へのMAS指導を長年手掛ける㈱アールイー経営の嶋田代表に、生成AIを使ったMAS支援の最前線を聞いた。
ある若手監査担当が顧問先の評価を一変させた出来事
㈱アールイー経営
代表取締役 嶋田 利広 氏
弊社が顧問をしているある会計事務所の若手職員の話である。彼は会話力も質問力も提案力もお世辞にもあるとは言えない。
所内研修で弊社が行う「SWOT分析ロープレ」も何回しても上手くならない。顧問先社長とも上手く面談できず、MAS業務なども無理というのが、皆の認識だった。
ところが、彼はChatGTPやGeminiの有料版に自費で入り、いろいろな業務に生成AIを普通に使っている。ある時顧問先の経営者から「君の事務所に稟議規定のひな形はあるかい?今度持ってきてよ」と依頼された。
その時、彼は、「社長、一般論は直ぐネットからダウンロードできますが、御社の実態に合うものは生成AIで情報を入れて作成した方が良いです。お時間があるなら、今から一緒に作りましょう。10分位でできますから」と言って、社長を自分の横に座らせ、一緒にPCの画面を見ながら作成したのだ。
彼は社長に「どういう目的で稟議規定が欲しいのか」「稟議書を社員にどう使って欲しいのか」を聞きだす前に、先にChatGTPで「社員15名で、営業3名、工務4名、設計3名の建設業です。稟議規定を作りたいので、この業種に合った稟議規定や稟議書のプロンプトを教えてください」とChatGPTに依頼した。
そして、…
第105号の目次
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