膨大なPDFファイルと監査調書を見比べる作業を大幅に削減し、世界120カ国、約50万人に利用されている監査ツールが「DataSnipper(データスニッパー)」である。オランダ発のこの製品は、すでに日本国内でも4大監査法人などで利用されているが、今後は中小の会計事務所展開も本格化する。営業支援を行うのは、SwiftLink(株)(東京・中央区)だ。
DataSnipperは、Excelに組み込まれ一体化するアドインソフトで、日常業務で使い慣れたExcelの中でそのまま動作する。監査業務では世界的に定番ソフトとなっているが、会計事務所が注目すべきは、同ツールが搭載するAI-OCR機能の精度と、その応用範囲の広さだ。
現在、会計事務所ではAI-OCRの導入が拡大しており、主に以下の3つの用途で活用されている。
(1)通帳などの画像データから仕訳を作成
(2)医療費控除、寄附金控除、ふるさと納税などの確定申告用データ作成
(3)年末調整用の給与台帳などの読み込み
いずれも煩雑な反復作業を軽減する点で有用だが、既存のAI-OCR製品は特定の目的に特化したものが多い。これに対してDataSnipperは、汎用性の高いExcel内で動作する点が大きな特徴であり、業務での活用の幅が格段に広い。
大量のPDFファイルやスキャン画像をフォルダに格納するだけで、あとはDataSnipperがAI-OCRでデータを自動的に読み取る。Excel画面の右側には元の画像データが、左側には読み取ったデータが表示される。任意のセルをクリックすると、その根拠となる証憑データが右側に瞬時に表示され、読み取った位置にマーカー…
第105号の目次
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