証憑の確認や仕訳入力に多くの時間を割かれている、という悩みは、規模を問わず多くの税理士事務所・会計事務所に共通するのではないでしょうか。この記帳業務の負担を軽減しようという動きが、また一つ具体化しました。AI自動記帳サービス「tofu」を提供する株式会社Tofuが、株式会社DONUTSのクラウド会計ソフト「ジョブカン会計」との連携を、2026年9月より開始しました。
■証憑のアップロードから仕訳連携まで、一気通貫で完結
「tofu」は、世界100か国で利用されている日本発のAI自動記帳サービスです。領収書や請求書、銀行通帳、クレジットカード明細といった証憑をAIが読み取り、仕訳案の作成までを自動で行うことができます。手書き書類にも対応し、200以上の言語を扱える点も特長で、記帳業務を最大70%削減できるとされています。
今回の連携により、これらの証憑を「tofu」にアップロードするだけで、「ジョブカン会計」に取り込める形式の仕訳データが自動で生成・出力されるようになりました。つまり、証憑の読み取りから記帳データの作成、会計ソフトへの反映までを、一連の流れとして完結できるということです。
現状の連携は、CSVファイルを介した方式で実現されています。証憑データを一つひとつ手入力していた作業がなくなるだけでも、実務上のインパクトは小さくないはずです。加えて、両社は今後「ジョブカン会計」の公開APIが拡充された段階で、API直接連携への移行も見据えているとのことです。段階的にではありますが、より継ぎ目のない自動化へと進化していく方向性が示されています。
■「ジョブカン会計」利用事務所にとっての実務的なメリット
すでに「ジョブカン会計」を導入している税理士事務所や企業にとって、今回の連携は追加のシステム導入コストをかけずに、記帳業務のフローを見直せる機会になりそうです。証憑をまとめて「tofu」に投げ込み、生成されたデータを「ジョブカン会計」に取り込むという流れが定着すれば、月次決算のスピードアップやヒューマンエラーの削減にもつながることが期待されます。
もっとも、CSV経由の連携である以上、データ形式の確認や取り込み時のチェック体制は当面必要になるでしょう。AIによる仕訳案の精度や、自事務所の勘定科目体系との相性も、実際に試しながら見極めていくことになりそうです。
(画像:株式会社Tofuのプレスリリースから引用)
※参考:株式会社Tofuプレスリリース(2026年9月7日)
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