freee株式会社は顧問先情報を一元管理するサービス「freee顧問先管理」において、業務管理機能と資料回収機能の提供を開始しました。事務所の担当者を煩雑な催促業務や管理の負担から解放し、顧問先の経営支援という本来注力すべき業務に時間を充てられる環境づくりを目指した取り組みです。
■「期限超過の不安」と「資料回収の分断」という課題を解消
税務の現場では、申告期限を一日たりとも過ぎることが許されません。この緊張感は、経験を積んだ税理士や事務所職員であっても大きなプレッシャーとなります。加えて、申告書作成ソフトと進捗管理の仕組みが別々に運用されているケースも多く、手作業でのチェックに頼らざるを得ない事務所では、確認漏れのリスクや、担当者ごとに管理方法が異なってしまう属人化が長年の課題となってきました。
さらに悩ましいのが、顧問先からの資料回収です。メールや郵送、対面での受け渡しなど、回収の経路がばらばらになりやすく、催促・受領・保管をそれぞれ別のツールで行う「二重管理」が、業務効率化を阻む大きな要因になっていました。
■「freee顧問先管理」の新機能で変わる業務のかたち
今回のアップデートでは、「freee会計」「freee申告」のデータと連携し、法定納期限をもとにしたスケジュールをガントチャート形式で自動生成できるようになりました。進捗状況を画面上でひと目に把握できるため、確認漏れの防止や引き継ぎのしやすさにつながります。
(1)他社ソフト利用先も含めた一元管理
freeeユーザーだけでなく、他社の会計ソフトを利用している顧問先のスケジュールも同一画面で管理できる点が特徴です。事務所全体の業務基盤として活用しやすい設計になっています。
(2)業務テンプレートによる品質の均一化
税理士監修のテンプレートがあらかじめ用意されており、チェックボックス形式で作業を管理することができます。担当者による対応のばらつきを抑え、事務所全体の業務品質を一定に保ちやすくなります。
(3)資料回収のコミュニケーション円滑化
提出期限に応じてシステムが顧問先へ自動でリマインドを送るほか、システム上でのコメントのやり取りも可能になりました。「催促しづらい」という心理的な負担を軽減し、やり取りの手間を減らす狙いがあります。
(4)AIによる資料の自動整理
顧問先が専用アプリでスマートフォンから資料を撮影・提出すると、AIが内容を判別し、領収書は会計ファイルボックスへ、契約書などは資料ストレージへと自動で振り分けられます。回収からデータ化までの流れがシームレスになる点も見逃せません。
■事務所運営への効果
こうした機能により期待されるのは、まず期限超過やミスの防止です。未着手のタスクや期限が迫った案件へアラートが出る仕組みにより、見落としのリスクを抑えられます。また、進捗が可視化されることで、担当者の異動や退職時にも業務の引き継ぎがスムーズになり、事務所全体の業務平準化にもつながります。ツールの分断による二重管理から解放されることで、限られた人員体制でも効率的な事務所運営を実現しやすくなるでしょう。
顧問先とのやり取りに追われがちな現場にとって、こうした管理体制の見直しは、業務効率化だけでなく職員の負担軽減という観点からも注目すべき動きといえそうです。
(画像:フリー株式会社のプレスリリースから引用)
※参考:フリー株式会社プレスリリース(2026年7月13日)
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