税務・会計・法務の各専門AIが、国税庁やASBJなど公的機関の一次情報のみに基づいて回答を生成し、引用元リンクを明示する士業特化型AIサービス「士業AI」がリリースされました。税理士試験(簿記論)での正答率95%を記録するなど、汎用AIを大きく上回る精度が特長です。無料プランから全専門AIを利用できます。
士業AI
■ AIの"信頼性問題"に正面から向き合ったサービスが登場
税理士業務においてAIを試してみたものの、「この回答の根拠はどこにあるのか」「本当に正確な情報なのか」と不安を感じた経験はないでしょうか。近年、生成AIの実務活用が盛んに語られる一方で、税務のような法律・制度に直接関わる分野では、情報の正確性への懸念が活用の壁になっているのが実情です。
こうした課題に正面から取り組んだサービスが、2026年5月にリリースしました。税理士法人プライムパートナーズが開発した『士業AI』です。2025年3月に試用版として公開。想定を超える利用とフィードバックを経て、このたび製品版として全面リニューアルされました。
最大の特長は、参照情報源を公的機関の一次情報のみに厳格に限定している点です。税務AIは国税庁・財務省・e-Gov法令検索など、法務AIはデジタル庁が提供するe-Gov法令検索のAPI、会計AIはASBJ(企業会計基準委員会)が公開する会計基準のみを参照します。一般的な生成AIが引き起こす「ハルシネーション(事実と異なる内容をもっともらしく述べてしまう現象)」を抑制するため、RAG(検索拡張生成)と呼ばれる技術を採用し、回答ごとに引用元リンクを明示する仕様になっています。
その精度の高さは、各種国家試験での正答率にも表れています。税務AIは税理士試験(簿記論)で95%、会計AIは公認会計士試験(短答式)で92%、法務AIは司法試験(短答式)で95%を記録しています。
■ 連続質問・Word出力など、実務に直結する機能を搭載
正式版では、前の質問の文脈を踏まえた連続質問機能や、思考時間と参照情報量を増やしてより深掘りした回答を生成する「Plusモード」が新たに実装されています。また、回答をそのままWord形式で出力したり表データをコピーしたりする機能も追加され、実務への組み込みやすさが格段に向上しています。
専門AIのほか、分野を問わない汎用AIとビジネスメール返信案を自動生成するメール返信AIも備えており、税務以外の日常業務も幅広くサポートします。
一次情報の正確性を最終的に判断するのは、資格と経験を持つ専門家である税理士の役割です。士業AIはあくまでその判断をサポートするためのツールですが、公的情報源への素早いアクセスと論点の整理という点で、日々の実務効率を大きく変え得るサービスとして注目されます。
(画像:税理士法人プライムパートナーズのプレスリリースから引用)
※参考:税理士法人プライムパートナーズプレスリリース(2026年5月20日)
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