クラウド会計ソフトの普及により、経理業務の効率化は大きく前進しました。しかし現場では、「ここまで自動化できているのに、この部分だけは結局手作業になってしまう」という声が今なお多く聞かれます。その"最後の壁"を突き破るソリューションが登場しました。
クロハリオ株式会社は2026年3月、freee会計向けの連携アプリケーションに新機能「自動取引変更」(特許出願中)をリリースしました。税理士・会計事務所にとって見逃せない機能です。
■ クラウド会計導入後も残る手作業
freee会計には自動登録ルールやファイル連携など、入力業務を効率化するさまざまな仕組みが備わっています。それでも実際の業務では、「特定条件に合う取引だけを後からまとめて修正したい」「月次締め前に、パターンが決まっている部門や品目の書き換えを自動でこなしたい」といった、自動登録ルールの範囲外の処理が発生します。
こうしたケースで問題になるのが、データの検索性です。freee会計上の取引データは、金融機関連携による自動登録・手動入力・ファイル取り込みなど、登録経路が混在しています。従来は、これらを横断して思い通りに絞り込むことが難しく、結局最後は目視確認と一件ずつの手作業修正に頼らざるを得ませんでした。
会計事務所の立場から見れば、顧問先ごとに業種や取引パターンが異なる中で、毎月同じような修正作業を繰り返すことは少なくありません。担当者のスキルや経験に依存しやすく、属人化やミスのリスクも生じやすい領域でもあります。クラウド会計を導入しても、こうした"最後の手作業"が残る限り、真の効率化とは言い切れないという現実がありました。
■ 「自動取引変更」が解決する4つのポイント
新機能はこの課題に正面から応えるもので、大きく4つの特徴を持っています。
(1)登録経路を問わない横断的な検索機能
自動登録・手動入力・ファイル連携など、あらゆる経路で作成された取引を、複雑な条件を組み合わせて瞬時に絞り込めます。従来のUIでは難しかった細かい条件指定が可能になり、目的の取引データを正確にピックアップできます。
(2)絞り込んだ取引に対する一括変更
勘定科目・部門・取引先タグ・品目タグ・備考といった属性を、まとめて書き換えることができます。大量データの修正であっても手入力のミスが生じないため、特に件数の多い顧問先を多数抱える事務所にとっては実務上の効果が大きいでしょう。
(3)日次・月次での自動実行機能
毎月繰り返していたルーチン処理をシステムに委ね、日次や月次などのスケジュールに合わせて決まったパターンの修正作業を「自動実行」できるようになります。担当者は処理履歴でビフォーアフターを確認するだけという状態を実現します。受取利息の源泉所得税の割戻計算や、借入金の元金・利息の分割処理のように複数行にまたがる変更も自動化の対象です。
(4)一括や自動で変更した取引の巻き戻し機能
最後に、万が一誤った設定で処理を実行してしまった場合に備えた「巻き戻し機能」も搭載されています。変更単位で元の状態に戻せるため、強力な一括処理ツールでありながら、安心して日常業務に組み込める設計になっています。一括・自動処理への心理的なハードルを下げるこの機能は、現場への定着を後押しする実用的な配慮と言えます。
(画像:クロハリオ株式会社のプレスリリースから引用)
※参考:クロハリオ株式会社プレスリリース(2026年3月22日)
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