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AIが会計ソフトを直接操作する時代へ-マネーフォワード クラウド会計がMCPサーバーを全プランに開放

AIが会計ソフトを直接操作する時代へ-マネーフォワード クラウド会計がMCPサーバーを全プランに開放

株式会社マネーフォワードは2026年3月26日、クラウド会計ソフト「マネーフォワード クラウド会計」において、AIエージェントと会計ソフトをつなぐ「リモートMCPサーバー」を全プランのユーザーへ開放すると発表しました。あわせて、外部システムとの連携に使うAPIも全プランで利用できるようになっています。これまでMCPサーバーはプラチナランク以上、APIはシルバーランク以上の公認メンバー士業事務所のみに限定されていたこの機能が広く解放されたことで、税理士事務所における会計業務の本格的な自動化が、いよいよ現実的な選択肢として浮上してきました。

マネーフォワード クラウド会計

https://biz.moneyforward.com/accounting/?ptn=2026_0154_01

■AIエージェントが会計ソフトを直接操作できる

今回の発表で最も注目すべき点は、人間の代わりにAIが会計ソフトを直接操作できるようになったことです。

これまでのクラウド会計の普及による効率化は、あくまで「人間が画面を操作することを前提とした効率化」でした。仕訳の自動提案といった機能が充実してきた一方で、最終的にはスタッフが確認・入力するという手作業が残り続けていました。

今回提供されるMCPサーバーは、その前提を根本から変えるものです。MCPとは「Model Context Protocol」の略称で、AIエージェントと外部アプリケーションを接続するための仕組みです。このMCPサーバーを介することで、Claude Desktop・Claude Code・Claude Cowork・Cursor・Gemini CLIといった主要AIツールが、マネーフォワード クラウド会計に対して自律的に仕訳入力・帳簿検索・データ確認・レポート作成といった会計実務を代行できるようになります。ユーザーは従来の画面操作を行うことなく、使い慣れたAIツールに指示を出すだけで会計実務を完結できる環境が整いつつあります。

さらに実務面で重要なのが、今回提供されるのが「リモートMCPサーバー」である点です。MCPサーバーにはユーザーのPC上で動作させる「ローカル型」と、クラウド上で動作させる「リモート型」の2種類があります。ローカル型はユーザー自身で実行環境の構築・管理・メンテナンスを行う必要があるのに対し、リモート型はマネーフォワード側のクラウドサーバー上に構築されているので、接続設定だけで利用を開始できます。複雑なセットアップが不要なため、ITに詳しくないスタッフを抱える税理士事務所にとって見逃せないメリットといえます。

■先行活用した税理士事務所の声と、今後の展望

この機能をいち早く活用してきたのがセブンリッチ会計事務所です。同事務所では、ClaudeとMCPサーバーを複数のSkillsと組み合わせることで、一部の顧問先について入力からレビューまでの一連の会計業務を、人を介さずに自動化することに成功しています。同事務所の担当者は「クラウド会計の導入で業務は効率化されたが、あくまで人が操作することを前提とした効率化に留まっていた」と語っており、MCPサーバーによって初めて"真の自動化"への道が開けたと評価しています。今後は全顧問先の会計業務の自動化を目指すとともに、マネーフォワードと共にMCPのさらなる進化に向けた開発協力も進めていくとしています。

マネーフォワードは今後、MCPサーバー経由での認証時間の延長や再認証の自動化、APIの機能拡張(取引明細の操作、部門別集計表の参照など)を順次提供していく予定です。なお、APIやMCPサーバーの仕様・実装に関する技術的なサポートは原則として行われませんが、プラチナ・ゴールド・シルバーランクの公認メンバーである士業事務所に対しては個別の問い合わせ対応を受け付けています。

(画像:株式会社マネーフォワードのプレスリリースから引用)

※参考:株式会社マネーフォワードプレスリリース(2026年3月26日)

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001605.000008962.html

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