AIが税理士業務の現場を支援する時代がやってきました。
Googleが開発した「NotebookLM」は、PDFや税務の実務書を読み込み、まとめて、質問に対して的確に答えてくれる“読むAI”です。本記事では、NotebookLMの基本的な使い方から、税理士ならではの具体的な活用シーン、そして実際の質問例までをわかりやすく解説します。
税務の複雑な書面を効率的に整理・検索したい方は、必見です。
2025.5.27
AIが税理士業務の現場を支援する時代がやってきました。
Googleが開発した「NotebookLM」は、PDFや税務の実務書を読み込み、まとめて、質問に対して的確に答えてくれる“読むAI”です。本記事では、NotebookLMの基本的な使い方から、税理士ならではの具体的な活用シーン、そして実際の質問例までをわかりやすく解説します。
税務の複雑な書面を効率的に整理・検索したい方は、必見です。
目次
NotebookLMは、Googleが開発・提供するAIノート支援ツールです。ユーザーがアップロードしたドキュメントやメモ、ウェブページ、PDF、音声ファイルなどをAIが自動で解析し、要約・整理・検索・質問応答などを行うことができます。
近年、ChatGPTやGeminiのような生成AIが話題となっていますが、Googleが開発したNotebookLMは、これらとは異なる新たなAI体験を提供しています。
その特徴をひとことで表すなら、「あなたのアップロードした資料に特化して回答を行うAI」です。
つまりNotebookLMはインターネット全体を検索するのではなく、指定した情報源だけに基づいて、正確・信頼性の高い回答を生成してくれるのです。
インターネット全体の情報を元に回答を構築 → 正確さにバラツキがあり、「ハルシネーション(AIの虚偽回答)」の可能性もある。
アップロードされた資料だけを情報源として回答 → 回答内容に必ず根拠があり、出典も明示される。
NotebookLMは、税理士のような「膨大な文書を読みこなし、判断を下す」専門家にとって、まさに頼れる相棒となります。以下のような活用が想定されます。
毎年のように行われる税制改正。そのすべてを細かく読み解くのは大変ですが、NotebookLMなら、改正ポイントだけを要約し、「去年との違い」なども瞬時に抽出可能です。
税務通達の内容を複数読み込ませて、「共通点は?」「どこが違う?」と質問することで、制度の理解が効率的になります。
顧問先によって参照する税務資料が異なる場合、NotebookLMでノートブックを顧問先ごとに分けて整理することで、瞬時に業種特有の論点へアクセスできます。
過去に自作したメモや報告書、メールを読み込ませれば、「以前似たような相談があったか?」と探す手間を大幅に削減できます。
では、NotebookLMを税務の実務支援ツールとして活用するシミュレーションをご紹介しましょう。
たとえば、国税庁のwebページや専門解説書をPDFでNotebookLMに読み込ませた状態で、次のような質問をしてみます。
「決算確定後に売上の計上もれ100万円が判明した。別表四・五(一)ではどう処理すればよいか?」
NotebookLMは、売上計上もれについて説明してくれると同時にその後別表四、別表五の処理の仕方を教えてくれました。

念のため、ここで別表四・五に関係のない質問をしてみます。
「今日晴れていて暑いけど、夕飯は何がお勧め?」
回答は以下のとおり
「提供された資料は、夕食のメニューや暑い日に適した料理に関する情報は一切含まれておりません。そのため、ご希望の夕食のおすすめについて、これらの資料から回答することはできません。」
とあっさり回答を断られました。余計なことは言わないAIです。
NotebookLMは、単なるチャットAIではなく、「自分だけのAIパートナー」を作ることができるツールです。
特に次のような場面で真価を発揮します
膨大な資料を読み落とすリスクを減らせるため、ヒューマンエラーによる誤った処理を防ぐ一助になります。
複数の税務解説書や実務QAをNotebookLMに読み込ませておけば、「○○の場合、どう処理する?」という質問に即答してくれるAI講師として機能します。
「いまさら人に聞きづらい…」というような基礎的処理や例外規定も、AIなら気兼ねなく何度でも質問可能です。
NotebookLMは、あなたが指定した資料だけを「読んで」「覚えて」「答える」──そんな“頼れるAI助手”を現実にしてくれるツールです。
「AIが信頼できるかどうか?」という問いの時代から、
「AIをどう使えば、自分の知識資産を最大限に活かせるか?」という問いへ。
あなたの手元のPDFやマニュアルが、AIの中で“生きた情報”として活躍する時代が、すでに始まっています。
【補足】無料で試せる!
NotebookLMには無料プランと有料プランがあります。無料プランでは、1ノートブックあたり最大50個までの資料ソースが読み込み可能という制限はありますが、通常の実務使用には十分対応可能です。
まずは無料で試してみてはいかがでしょうか?