税理士・会計事務所業界の“知る”を支える、情報プラットフォーム

ニュースやお役立ち情報を随時更新!最新のトレンドなら「税界タイムス」

会社設立の相談は税理士へ-経営者調査に見る「頼られる士業」の条件

会社設立の相談は税理士へ-経営者調査に見る「頼られる士業」の条件

ベンチャーサポート税理士法人(東京都渋谷区)が、会社設立を経験した代表者106名を対象に実施したアンケート調査から、経営者が会社設立時にどのような不安を抱え、誰に相談し、そしてどう振り返っているのかが見えてきました。結果を読み解くと、税理士に対する期待の高さと同時に、私たち専門家が意識すべき課題も浮かび上がってきます。

■設立前の経営者は「手続きの流れや必要書類」に不安を抱えている

会社設立の相談先を尋ねた設問では、半数を超える経営者が「専門家」を選んでおり、身近な知人や家族への相談を大きく上回りました。法務・税務の手続きが複雑であることが、専門家への相談を後押ししていると考えられます。

一方で、設立前に感じていた不安の内容を見ると、「手続きの流れや必要書類がわからない」「費用がいくらかかるかわからない」という回答が合わせて全体の半数を占めました。逆に言えば、この二点さえクリアになれば、経営者の不安の大部分は解消される可能性があるということです。初回相談の段階で、手続き全体の流れと概算費用を早めに示すことは、経営者の安心感につながる第一歩だと言えるでしょう。

情報収集の方法としては、インターネット検索と知人・経営者仲間からの紹介がほぼ同水準で上位に並びました。ホームページやコラムでの情報発信と、既存顧問先からの紹介、この両輪を意識した情報発信の重要性が改めて裏付けられた結果です。

■専門家活用は8割超、選ばれるのは「税理士」

実際に会社設立の手続きで専門家を利用した経営者は8割を超え、その中でも税理士の利用率が58.5%と最も高い結果となりました。司法書士や行政書士を上回っており、設立前後の税務相談から融資申込みまで一貫して対応できる点が評価されているとうかがえます。

専門家選びで重視されるポイントとしては、「問い合わせへの対応の速さ・丁寧さ」が最多となり、「実績・専門性」がこれに続きます。書類作成や役所提出に苦労したという回答が4割近くに上ったことを踏まえると、迅速で正確な対応こそが、経営者にとって最も評価されるポイントであることが読み取れます。

■後悔の声から見える、税理士が果たすべき役割

会社設立の進め方を振り返って「後悔や反省がある」と答えた経営者は4割強に上りました。自分で手続きを進めた層では「無料相談をもっと活用すればよかった」という声が目立ち、専門家に依頼した層でも「複数の専門家を比較すればよかった」「設立後の税務まで考えておけばよかった」という反省が見られます。

そして、設立を振り返って今任せたい相手を尋ねた設問では、「税理士(会社設立後の税務・融資も見据えて)」が45.3%で最多となりました。この結果は、経営者が税理士に求めているのが単なる「設立手続きの代行者」ではなく、設立後の経営を見据えた継続的な伴走者であることを示しています。

初回相談の時点で設立後の税務・資金繰りまで見通した提案を行うことこそが、経営者の後悔を減らし、顧問契約へとつながる信頼構築の鍵になると言えそうです。

(画像:ベンチャーサポートコンサルティング株式会社のプレスリリースから引用)

※参考:ベンチャーサポートコンサルティング株式会社プレスリリース(2026年7月17日)

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000145.000102050.html

コメント

コメントはまだありません。